タクシーでぼったくられそうになった話
あれは赴任後3か月が経過しようかとした頃だった。
その日は夜に日本からの出張者と会食を行い、ほんのりと酔っぱらっていた。
出張者をタクシーでホテルまで送り届けて、そのまま自分もタクシーで家に帰るという流れ。
中国では滴滴(DiDi)というタクシーアプリで配車を行い、配車のタイミングで目的地を入力することで、運転手にわざわざ目的地を説明しなくても良いという、中国語がままならない私にとっても非常に助かるサービスである。
この日もいつも通り、アプリで配車したのである。
いつもと違う点としては、先に出張者のホテルを経由するという設定はあるが、
これも地図アプリと同じような感じで経由地点を追加するだけである。
難なく配車しタクシーに乗ることができ、無事に出張者を送り届けるミッションは完了。
ここまではよかった…
無事に送り届けることができ一安心していたさなか、運転手がそのタイミングで精算処理をしてしまったのである。
運転手が何かを言っている・・・
中国語がまだあまり理解できないなりに、このまま自宅まで乗せていき、あとで清算する・・・とい言っているのは何となく理解した。
そのタイミングで処理されたのは20元。
中国のタクシーはよく窓を開けて運転する。
自宅へと向かうタクシーの車内も冷たい風が入り、ちょうど酔いを醒ましてくれているようであった。
道中でタクシーの運転手は上機嫌に私に煙草を吸わないか?と差し出してきた。
「不要!」知っている単語も少ないなかで要らないと伝えることができたが、夜のタクシーで煙草を差し出されるのは中々怖いものである。
そんな体験もしながら、タクシーは自宅マンションまで着くのである。
事件はここからである…
「200元です!」タクシー運転手はそう言い放った。
なんと、想定したいた金額より倍の金額を請求されたのである。
たまにタクシーに乗っていたので、だいたい家までは80元くらいというのは把握しており、
ホテルを経由した20元を足しても100元くらいであるという想定をしていた。
私の口からは思わず「很貴!(へんぐい!)」と知っている単語が飛び出した。
そうすると運転手は…
「175元」と金額を訂正してきたのである。
何やねん・・・と思いながらまだまだ高かったので、ひたすら「很貴!」を繰り返すのである。
私:「很貴!」
運転手:「150元」
私:「很貴!」
この時点でもう仕方ないかなと心は揺らいだのだが、明らかにぼったくろうとしていた姿勢に腹が立ち100元まで粘ろうと決めた。
運転手:「125元」
私:「很貴!100元!」
そうすると運転手は翻訳アプリでこう伝えてきた。
「QRコードを表示してください」
怖っ!なんでやねん!!表示したらそのままピッてして精算するやろがい!!!(笑)
となんだか笑けてくる始末。
私は「100元」と拙い中国語で伝えながら、こちらから翻訳アプリでこう伝えた。
「100元までしか払いません」
そうすると運転手メモアプリに数字を入力する
「125」
こちらも負けじと「100」の画面を見せる…
そうしてようやく運転手はため息をつきながら「OK!」と言い放ったのである。
僕はQRコードをスキャンしすぐに支払処理を行い、ようやくタクシーから降りたのであった。
わずか数分の出来事ではあるが、中国の洗礼を受けた気分になった。
やはり、言い方は悪いが、何かあったときに反論できるように中国語をマスタしないとなーと思った。
そして、中国生活の面白エピソードとのして話のネタにもなるなと。
